2025年04月28日 19:39

大建工業は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に設置されている「トイレ7」を彩る植栽の培土として、国産木材チップを特殊解繊処理した土壌改良材「DWファイバー」を提供した。「DWファイバー」の施工が完了した同トイレは、万博会場内ウォータープラザ前にて、開催初日よりサステナブルな施設として多くの来場者に利用されている。

大阪・関西万博は、SDGs達成につながる個性豊かで魅力的な博覧会施設を創出するため、今後の活躍が期待される若手建築家に、休憩所やトイレなど、計20施設の設計を依頼している。

その中の一施設である「トイレ7」は、外周を湾曲したパネルで覆うことで周辺の風景や光を不規則に反射させ、蜃気楼のように景色を映し出すことで広場に溶け込むようなデザインが特徴。壁面パネルに沿うように植栽が設置される設計となっており、同植栽の培土として「DWファイバー」が用いられた。

土壌改良材「DWファイバー」は、国産の木材チップを特殊解繊処理し、植物の生育促進効果をもつフルボ酸を添加した土壌改良材。土壌に混合することで、土壌の保水性・透水性などの物理性を改善するとともに、ミネラル分の供給を効率的に行う効果やpH緩衝作用により土壌の化学性を改善。緑化や植栽の基盤として適していない土壌の改良工事に利用できる。土壌への混合による土壌改良工事のほか、山間地での航空緑化工や植生マット工による緑化工事など、幅広い工法、用途での活用が可能。