2025年04月21日 16:19

花王は、キリン、JEPLANなど8社と業界を超えて連携。飲料用ボトルと非食品用途PETを原料とするケミカルリサイクルにより、各種ペットボトルへリサイクルする取り組みを開始する。なお、非食品用途PETを原料に、飲料用ペットボトルとして再生する取り組みは国内初。
本取り組みでは、使用済み飲料用ボトルに加えて、非食品用途として使用された工業用フィルムおよび化粧品ボトル、自動販売機用商品サンプルをケミカルリサイクルの原料として使用する。工業用フィルムには、TDKと村田製作所が、電子部品を製造する際に使用した工業用PETフィルムの端材をリサイクル材料として供給。化粧品ボトルは、花王とファンケルが店頭で回収した使用済みの化粧品ボトルを供給。そして、自動販売機用商品サンプルは、キリンビバレッジにて商品入れ替え時に不要となったものを供給する。
その後、ペットリファインテクノロジーがケミカルリサイクルを実施し、ケミカルリサイクル樹脂を使用する各社に供給する。これらの原料を使用する各社は、ケミカルリサイクルで再生されたPET樹脂の品質評価を実施したうえで、生産する飲料用ペットボトルや化粧品ボトルへの採用を検討していく。
これまでも各社は、PET樹脂におけるケミカルリサイクルでの水平リサイクルに取り組んできた。今後も各社が協業することで、さらなる使用済みプラスチックの有効活用とGHG排出量の削減をめざす。