2025年04月21日 12:56

大和書房は、「最小限の材料でおいしく作る9のこつ」を4月23日に発売する。

著者のウー・ウェンさんは、「すっきりと気持ちよく生きていくためには、すっきりとしたきれいな味のごはんを食べることが大事」だと語る。胃にもたれず、体に負担がかからず、それでいて満足感のある食事。それは家庭料理だからこそ実現できるもの、というのが基本的な考え方だ。

長年料理と向き合う中で、ウー・ウェンさんは、日本の素材、とくに野菜が以前にも増しておいしくなっていると感じている。「旬の野菜をシンプルに蒸して食べれば、その甘みや旨みに驚くはず」と語るように、素材そのものの力が強まっているからこそ、多くの調味料に頼る必要はない、というのが本書の提案だ。基本の調味料は良質な塩と油。それだけで素材の味は十分に引き立つ。

本書では、この考え方を日々の料理に活かすための具体的な方法を「9つのこつ」として紹介している(1:旬の野菜はシンプルに食べる、2:旬野菜で簡単スープ、3:あると便利な「ねぎ油」、4:麺・飯ものの考え方、5:シンプルな炒め物の極意、6:肉は「蒸す」のがおすすめ、7:「黒酢」を隠し味に活用、8:頼れる常備菜「肉みそ」、9:手軽な粉もの「春餅」)。本書では、「料理名から考えない」「完璧を目指さない」「中火以下で調理する」といった、日々の料理の負担を軽くするヒントも提案している。レシピ通りに作ることだけにとらわれず、目の前の素材と向き合い、自分の五感を使って調理することの大切さを伝える。

定価は1760円(税込)。発売日は4月23日。

大和書房