2025年04月18日 20:24

エスペックは、-70℃の超低温で食品を急速に冷凍し、生鮮食品も鮮度を保ちながら保存できる「超低温ショックフリーザー」を発売する。
近年、食料資源の有効活用や環境負荷低減の観点からフードロスの削減が社会課題となるなか、食品を長期間保存できる冷凍技術が注目されているが、冷凍により風味や食感が損なわれることが課題となっている。こうした課題解決に向けて、エスペックは環境試験器メーカーならではの独自の温度制御技術を活用し、新たに「超低温ショックフリーザー」を開発した。
冷凍による品質劣化は、食品内の水分が氷結晶となり成長することで組織や細胞が破壊されることが大きな要因。本製品は、超低温(-70℃)での急速冷凍により、氷結晶が大きくなりやすい+0℃→-5℃の温度帯を短時間で通過する。これにより氷結晶の成長を抑え、特に水分を多く含む生鮮食品の鮮度を保持できるため、品質劣化による食品廃棄の削減に貢献する。
また、一般的な冷凍装置の温度範囲は-30℃程度~常温ですが、本製品は-70℃~+100℃の幅広い温度帯を精密にプログラム運転することが可能だ。これにより、食品の冷凍、保存だけでなく、解凍、再加熱まで自動運転でき、作業効率の向上や省人化を図ることができる。さらに、庫内の乾燥運転が可能なため庫内を清潔に保つことができ衛生面でも安心して使用できる。