2025年04月18日 16:07

大建工業は、同社初の断熱材製品として、壁・天井用の「断熱吸音ウールR」と、床用の「断熱吸音ウールB」を6月23日に発売する。
同社は、吸音天井や防音ドアなど、様々な建築音響製品の開発・製造・販売を手掛ける「音響事業」を1982年より展開してきた。特に住宅分野に関しては、ホームシアターや楽器の演奏、在宅ワークなど様々な用途に応じた防音室を、音の測定から設計、提案まで行うことを強みとしている。
木造住宅で防音室を設ける場合、断熱材とは別に壁内や床下に吸音ウールを詰める必要があるため、その分、壁の厚みや床の高さが増え、空間が狭くなる傾向にある。さらに、2022年に公布された改正建築物省エネ法により、今年4月以降に着工する全ての建築物に省エネ基準適合義務が課せられることで、住宅における省エネ性能の向上が求められ、より高性能な住まいのニーズが高まる。
防音室の設置においても、快適性をより向上させるため、吸音ウールに加えて高い断熱性能を有する断熱材を用いる場面が増加。壁厚や床高がさらに増すことで防音室内が狭くなるケースが予想される。
本製品の発売により、今後は、断熱・吸音の両性能を同時に確保しながら部屋の空間も広くとれる、より快適なDAIKEN防音室の提案が可能に。また、本製品は省エネ基準や誘導基準への対応に加え、防耐火個別認定も取得しており、設計時の利便性にも貢献する。なお、断熱材は、同社が今回初めて取り扱う新たな商材となる。