2025年04月18日 15:43

モスフードサービスは、名古屋大学医学部附属病院、夏目綜合研究所と3者共同で、未就学児の弱視発見率向上を目的とした検査機器の研究開発を開始する。

モスバーガーでは2024年5月から、子ども連れの客がモスバーガー店舗でのひとときをこれまで以上に楽しむための店舗施策「こどモス」プロジェクトを開始した。小学生以下の子どもを連れた来店客が気軽に店内で食事を楽しむための「優先席」や、絵本を自由に交換・持ち帰り・寄贈してもらう「こどモス文庫」を設置。子育て世帯に優しい店舗づくりを目指している。

現在、日本の子どもの約50人に1人が弱視であると言われており、治療は子どもの視覚の感受性が高い時期から開始することが、より効果的。未就学児の弱視検査では、視能訓練士によって実施されるTAC検査が一般的だが、弱視の子どもが多い一方で、視能訓練士は慢性的に不足。多くの子どもが適切な検査を受けられていない状況にある。

そこで、今回、名古屋大学医学部附属病院と夏目綜合研究所が計画している研究開発は、子育て世帯にとって重要な課題解決につながると判断し、資金提供を行うとともに、全国の店舗を活用した啓発活動に協力する。例えば、6月10日の「こどもの目の日」をきっかけに、モスバーガー店舗で弱視の早期発見に向けた啓発リーフレットを配布。小さな子どもを持つ親に未就学児の弱視検査に関する情報提供を行うといった活動を計画している。