2025年04月15日 15:54

サカタインクスは、山室木材工業との協業により、木質バイオマスのリサイクルについての実証実験を開始した。
今回の実証実験では、同社の滋賀工場で発生している廃木製パレット(純木/木質)を山室木材工業が回収。木材チップ化したものを、紙製品や建築用ボードとしてのリサイクルや、山室木材工業のグループ会社「いぶきグリーンエナジー」が運営している、木質バイオマス発電所の燃料としての利用を進めており、その有効性も確認している。また、これら一連の活動を通して、当社滋賀工場の周辺地域の産業活性化への貢献につながり、環境面、経済面でのメリットを実証していく。
サカタインクスは1896年に創業し、アジア、米州、欧州など世界の20を超える国と地域に展開する印刷インキ販売で世界第3位の化学メーカー。各種パッケージや飲料缶、情報メディア媒体などに使用される印刷インキ、デジタルプリンティング向けの産業用インクジェットインキやカラートナー、液晶ディスプレイ用画像表示材料などの製造・販売を行っている。
今後、廃棄物回収と資源再生に向けた取り組みに協力できる資源リサイクルのパートナーを募集し、廃棄物の再資源化に向けた一連のスキーム構築を進めていく。同社は印刷関連業界におけるゼロエミッションの実現に向け、廃棄物の再資源化をリードする企業になることを目指す。