2025年04月09日 19:05

減災ソリューションズは、地震による建物倒壊現場などでの救助・医療活動を実践的に学べる新たな訓練設備「Rescue Training Module(TM)(レスキュートレーニングモジュール)」を開発。4月19日・20日の2日間、日本大学船橋キャンパスにおいて、全国の救助・医療関係者を対象とした初の専門的訓練会を開催する。本訓練会には、消防救助隊、医師・看護師・救急救命士、行政関係者など約100名の来場を予定している。
1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに、「クラッシュ症候群(Crush Syndrome)」の危険性が広く認識されるようになった。こうした現場では、崩落した梁などに長時間圧迫された要救助者に対し、救助と同時並行で医療活動を行わなければならない事例が数多く発生する。しかし、これまで日本では、こうした救助と医療が一体となった訓練を、安全かつ体系的に実践できる環境は、ほとんど整備されてきていなかった。
本設備は、建物倒壊・閉じ込め現場を、安全かつリアルに再現できる可搬型モジュールであり、これまで困難だった実践的かつ体系的な救助・医療連携訓練を実現する。CSMを含む高度な救助・医療訓練に加え、消防団や地域住民による共助訓練など幅広い対象にも対応。トラック搬送・短時間設置・撤去可能な可搬型モジュールとして、全国各地の防災訓練に活用可能となっている。
今後、全国の自治体・消防・警察・医療機関・教育機関との連携を通じ、より多くの人々に訓練機会を提供していく。