2025年04月08日 15:49

ニチバンは、東京大学において、4月1日より大学院医学系研究科に産学連携の社会連携講座「次世代創傷ケア開発学」を開設した。
現代の医療現場では、高齢者人口の増加や糖尿病患者の増加により、難治性創傷(何らかの原因で正常な創傷治癒機転が障害され長期間治癒しない創傷・治り難くなった創傷)の管理が重要な課題となっている。これに対応するため、病態メカニズムに基づいた革新的なソリューションの開発が求められており、東京大学における難治性創傷の研究成果と、ニチバンが有する技術を組み合わせることで、難治性創傷に真に適した次世代創傷ケアソリューションの提供を目指す。
「次世代創傷ケア開発学」講座は、5年間の期間を通じて次世代創傷ケア技術の開発と人材養成、並びに研究成果を看護教育に反映させることで患者の創傷治癒プロセスを加速させ、社会課題の解決を目指す。本講座では、「難治性創傷の治癒を促進する革新的次世代創傷ケアの研究開発」「看護理工学、材料科学、分子生物学、バイオインフォマティクス、臨床工学の分野における最新の知識と技術を統合した教育プログラムの提供」「協力講座である老年看護学/創傷看護学分野と連携し、研究成果を看護教育に反映」といった活動を通じて次世代創傷ケア技術の開発と人材養成を目指している。