2025年04月07日 16:05

JFEエンジニアリングは、フィリピン共和国 公共事業道路省から「マニラ首都圏主要橋梁耐震補強工事」を受注した。

同国は、東南アジアにおいて最も自然災害の多い国の1つ。なかでも、環太平洋火山帯に位置するという地理的特性により、大規模地震の被害が多く、主要都市圏の幹線道路上の複数の大規模橋梁について、損壊の可能性が高いことが調査により明らかになっている。

本工事の対象である2つの橋梁(グアダルーペ橋、ランビンガン橋)はいずれもマニラ首都圏の主要幹線道路上にあり、交通渋滞が深刻。本工事では、2橋に対し、耐震性向上のための架替および補強工事を実施する。2橋はマニラ首都圏を分断するパッシグ川を渡河する要路にあるため、経済活動や周辺住民の生活上重要で、災害が発生した場合に早期復旧が必要。本工事によりマニラ首都圏における安定的かつ持続的な経済活動の活性化に寄与することが期待されている。

また、本工事は日本国政府による有償資金協力事業(ODA)。我が国の優れた技術やノウハウを活用し、開発途上国への技術移転を通じて我が国の「顔が見える援助」を促進するため「本邦技術活用条件(STEP)」が採用された。

本工事を通じて、マニラ首都圏の交通網を強化するとともに、災害時における都市機能の維持を図る。さらに、交通インフラの改善による投資促進を通じて持続的な経済成長を支援し、市民の生活基盤と産業基盤の安定化に貢献することを目指す。