2025年03月17日 20:06

LIXILは、常滑東工場(愛知県常滑市)において、タイル焼成時間の大幅短縮や窯積みの自動化などの新技術を搭載した特注対応の大形タイルを製造する新ラインの稼働を開始する。
LIXILの日本国内の水まわり・タイル事業は2024年で100周年を迎えた。事業開始当初からやきものづくりに取り組み、同じく操業100周年を迎えた常滑東工場は、これからの100年に向け、湿式タイルを製造する「インテリジェントファクトリー」を目指している。そのために、やきものづくりの技術の向上・タイルの加工技術の創出・デジタル化を積極的に推進している。その取り組みの1つが、3Dプリンタを使用した樹脂型の導入。新技術の樹脂型の導入により、顧客のご要望に合わせたさまざまな意匠のタイルを生産できる。
今回新たに導入する特注大形タイルの生産ラインは、タイルの焼成時間が従来の40時間から22時間に短縮される。これにより、タイル焼成時のCO₂排出量を約22%削減することが可能。さらに、従来は人力で行っていた、タイルを窯で焼成するために台車に載せる作業を自動化している。これにより、作業者の安全性向上を図るとともに、焼成時間短縮に合わせた積載サイクルを実現。近年では特注の大形タイルのニーズが高まっており、この新ラインの導入により、特注の大形タイルについてよりスピーディに対応できる。