2025年03月10日 14:59

大日本印刷(DNP)は、日本加除出版とHexabase(ヘキサベース)が提供する法律支援サービス「離(リ)コンパス」のAI相談サービスを、DNPの「メタバース役所」に実装。離婚等に関する法律等の専門知識を持つAIを搭載したアバターが相談員(AI相談員)となり、「メタバース役所」で生活者の悩みに応える実証事業を、3月11日~25日に実施する。

本実証の目的は、行政サービスのデジタルトランスフォーメーション(DX)。全国の複数の自治体の協力のもと、専門知識を持ち、内容に応じて表情等を変えるAI相談員が、生活者に寄り添って相談することで心理的抵抗を減らし、悩みを整理できるかなどを検証する。

DNPは1月に、「離コンパス」を開発・運営する日本加除出版・Hexabaseと協業を開始した。この協業の第一弾として今回、「離コンパス」の専門AI相談員が生活者に寄り添い、家庭や離婚にまつわるパートナー間の悩みや、両親の不仲にともなう子供の悩みなどに応える。それにより、リアルな対面の相談と比べて心理的抵抗を軽減できるかどうかなどを検証していく。

「メタバース役所」には、相談の様子が他者に見えないようにプライバシー保護機能を持つ空間があり、生活者はAI相談員に匿名で相談できる。また、AI相談員の表情等を相談内容に応じて変えるなど、行政のDXの推進と併せて生活者が安心して相談できるサービスを目指す。