2025年03月04日 09:38

ワタミエナジーは、脱炭素社会の実現に向けた取り組みとして、陸前高田市で適切に管理された森林が吸収したCO2を数値化した「J-クレジット」の販売を2月より開始した。
J-クレジット制度とは、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2等の排出削減量や、農業や適切な森林管理によるCO2等の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。J-クレジットは排出削減・吸収に資する技術ごとに、適用範囲、排出削減・吸収量の算定方法およびモニタリング方法があり、方法論として6つに分類されている。
2023年11月、同社は陸前高田市およびSave Earth Foundationと「森林資源の活用に関する連携協定」を締結した。この協定のもと、森林の適切な管理を目的とした「森林経営活動」により、今回のJ-クレジットが創出された。
陸前高田市で創出されたJ-クレジットは、1トン当たり1万5000円(+手数料)で取引される。この収益は、市内の森林再生や保全活動に幅広く活用される。具体的には、下草刈り、間伐、補植、育林といった森林管理のほか、林道整備や必要な備品の購入にも充てられ、地域全体の持続可能な発展を支援する。今回のJ-クレジット販売を通じ、同社は陸前高田市の復興と地域の森林保全に貢献するとともに、持続可能な社会の実現に向けた歩みを継続していく。