2025年02月20日 16:02

大阪シーリング印刷は、ボイルできるサーマルラベル「yudemo(R)(ユデモ)」を、2月21日に新発売する。「yudemo(R)」は、一昨年5月に開発成功を発表した製品。この度、品質担保の実現と製造体制が整い、発売に至った。

レトルト品や総菜類の製造工程において、食材を袋に詰めてボイルした直後は、余熱でサーマルラベルの色が変わるため、冷ましてからラベルを商品に貼っている。同社取引先の食品メーカーでは、温度が下げるまでに時間がかかり作業効率が悪いことや、その作業のために人員が必要という課題があったという。サーマルラベルがボイルできるようになれば、解決できる課題があると考え開発に着手した。

一般的にサーマル紙は熱で発色する機能があるため、高温でボイルすると黒く発色し、印字部の文字が見えなくなる。よって、サーマル紙はボイルなど加熱には不適合とされていた。OSPグループが長きに亘り培ったコーティング技術により、ボイルしても発色・退色しにくい製品化に成功。サーマル塗料開発(特許出願済)や耐熱性を向上させたことで、印字部もボイル前と変わらない濃度で読み取れることができる、サーマルラベルを製品化することができた。

本製品はボイルしても印字が黒くなりにくいため、冷ます工程が不要となり作業効率が向上。さらに、ラベルの発色を抑えることで、印字がきれいに見えて商品の取り間違い防止にもつながる。