2025年02月20日 15:12

森未来社と、銭湯をリノベーションした温浴施設の全国展開を目指す「しずの湯」を運営するyueは、地域産材を使用した温浴施設の企画・設計を推進するための連携を開始した。
森未来は、yueが手がける温浴施設において、トレーサビリティが担保された木材を使用し、その調達・合法性の証明・先進的な調達基準に基づいた木材の評価を担当する。施設が位置する地域の風土を踏まえ、地域の事業者と連携して木材の調達を行い、木材を通じて、地域の自然、林業の魅力を発信。yue は年間5店舗の新規開業を計画しており、今後開業する施設においても、森未来が提供する木材を使用する予定。
温浴施設は大量の水資源を使用する施設。水は地域社会にとって貴重な資源であり、その質を支えているのが流域の源流域に存在する森林。森林は水を浄化し、豊かな流域を育む重要な役割を担っている。本連携は、源流域の森林の持続可能性に配慮するとともに、そこから生産される地域産材を温浴施設に使用することで、水資源と森林資源の持続可能性を両立させる取り組みを目指す。
地域産材の利用促進は、木材の長距離輸送を削減することによる温室効果ガス排出の抑制に加え、林業や木材産業などの地域経済の活性化にも貢献。林業や木材産業が活発になることで、森林管理へのインセンティブが高まり、適切な管理が促進される。その結果、川下に暮らす市民の生活を支える水源涵養機能や病害虫防除機能などの生態系サービスが維持され、市民の豊かな生活の継続に寄与する。