2025年02月18日 15:36

シャープは、独自のエッジAI技術を活用した議事録作成支援ソリューション「eAssistant Minutes」を3月中旬に法人向けに発売する。

多くの企業が業務効率化を進める中、会議などの議事録作成には一定の時間を要するうえ、メモを取りながら会議に参加する必要があることから議論に集中しづらいなど、作成者の負担となっている。クラウドAIを活用した文字起こしや要約サービスの普及が進む一方、機密情報が含まれる会議の内容をクラウドにアップすることへのセキュリティ面での懸念から、導入に踏み込めない企業も多く見られる。

「eAssistant Minutes」は、同社独自のエッジAI技術「CE-LLM」により、外部ネットワークに接続することなく、議事録の自動作成を実現した。本体は、会議室や商談室に設置して使用する。会議開催時に、専用のアプリケーションをインストールしたホストとなるパソコンと、社内ネットワークを介して接続。会議が始まると、会話を全文即時に文字起こしするうえ、一定量ごとに自動で要約を生成する。ホストパソコンのアプリからはもちろん、他の参加者はブラウザ上で文字起こしや要約された内容をすぐに確認できる。「文字起こし」から「話者分離」、「要約生成」まで、すべて本機に搭載のエッジAIで処理するので、ネットワークを介した情報漏洩のリスクを低減する。アプリケーション上で、文字起こしされたテキストの聞き返したい部分をクリックするだけで、簡単に必要な部分だけを聞き返すことが可能だ。

価格はオープン。発売時期は3月中旬。

シャープ