2025年02月17日 15:37

三菱商事、NTT、NTT Com、モルゲンロット、アイパークインスティチュートの5社は共同で、湘南アイパーク及び「MCDR」が運用するデータセンターにおけるGPU計算力リモート提供に関する共同実証実験を開始した。

近年、製薬・創薬業界において、AIの活用により新たな医薬品の研究・開発プロセスを大幅に効率化するAI創薬が注目を集めている。一方で、AI創薬の実現には、これに必要なインフラの整備コストや、取り扱う研究データに関するセキュリティ対策などの課題を解決する必要がある。

今回の実証実験では、日本最大の敷地面積を有する創薬研究所である湘南アイパークとMCDRのNRT10データセンターをIOWN APN技術を活用した高速低遅延回線で接続。それにより、湘南アイパークに入居するテナント企業が遠隔でGPU計算力を利用できる環境を構築し、それを起点として今後いくつかの検証を共同で実施していく予定。

今回、NTTのIOWN APN技術及びモルゲンロットの仮想化技術を活用することにより、複数のテナント企業が同時に快適・柔軟且つセキュアなAI分析を可能とするGPU計算力リモート提供を実現。本実証を通じ、湘南アイパークを始めとする様々な産業集積地で活用可能な量子コンピュータ時代にも安全な AI分析インフラ構築モデルを確立し、日本の産業競争力強化に貢献する。