2025年02月17日 12:34

NEDOは、量子コンピューターのビジネスでの利活用推進を目的とした「量子コンピューター ユースケース事例集」を新たに作成し、公開した。これは「量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業」の一環として行われたもので、国内公的機関として初めての取り組みになる(NEDO調べ)。
本事例集では、国内企業が量子コンピューターをビジネスで活用する取り組みを中心に、56事例を掲載している。事例は、産業分野として「製造分野」「交通分野」「エネルギー分野」「創薬・医療分野」「金融分野」、技術分野として「CAE分野」「AI分野」「セキュリティ分野」に分類し、掲載した。
収集した事例は、それぞれのユースケースの傾向を俯瞰(ふかん)し、分析した結果を記載。具体的には、サプライチェーンとの対応関係やビジネス効果、共通する課題感、今後のビジネス展望などを整理・分析、量子コンピューター活用の糸口となる情報を提供している。
NEDOは3月6日に、本事例集の情報を共有するためのイベントとして、「NEDO 量子コンピューティングシンポジウム ~最先端のユースケースで知る、量子ビジネスの未来~」を開催する。今後も本事業を通じて、量子コンピューターのユーザー数を増加し、新たなビジネスチャンスを創出することで、日本の量子コンピューター産業の発展に貢献する。本事例集のダウンロードはこちら。