2025年02月03日 15:23

エナリスとリンナイは、ハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE(エコワン)」のDRready実証実験を2月より開始する。

再生可能エネルギー主力電源化に向け、再エネの不安定な出力を補う調整力の調達手段としてデマンドレスポンス(DR)に注目が集まっている。特に、家庭用蓄電池やヒートポンプ給湯器、電気自動車など、家庭が所有する低圧リソースは今後の普及拡大が見込まれており、これらを通信ネットワークを介して遠隔操作しDRに対応させるDRreadyへの取り組みが、経済産業省を中心に広がっている。

エナリスでは、2016年度より経済産業省のVPP実証に参画し、高圧リソース及び低圧リソースの活用について実証を進めてきた。これまでの実証で培った制御技術にMECを用いることにより、大量のリソースを群で管理・制御を行う仕組みを構築している。今回の実証では、エナリスのアグリゲーション技術と知見でハイブリッド給湯器のポテンシャルを最大化し、社会インフラとして活用する可能性やDRready機器としての対応、アグリゲーションビジネスへの実用化を検証していく。

リンナイは2050年のカーボンニュートラル実現に向け、2030年のハイブリッド給湯器年間販売30万台を計画している。今回の実証を通じ、ハイブリッド給湯器を需給調整市場の調整力・容量市場の供給力へ活用するための仕組みや条件等について検討を進める。

実証期間は2月~2026年1月(予定)。

リンナイ ハイブリッド給湯器「ECO ONE」商品説明