2025年01月31日 15:51

徳島県美波町役場は、Azure OpenAIを使用して、自分達のAzure環境上で生成AIの基盤を内製により構築。その結果、全ての職員が業務改善の可能性を実感している。

最大の懸念は、自治体が扱う行政データの漏洩リスクや、AI活用時にデータが外部のAIモデルに学習される可能性だった。特に、AI導入ではデータの取り扱いを完全に管理し、安全性を確保する仕組みが求められていた。

これを解決するために、Azure OpenAIを活用し、データ処理をMicrosoft Entra IDを基盤とするセキュアな環境で行う構成を採用。条件付きアクセスやIP制限を適用し、安全性を確保。また、Microsoft Loopを活用して、内製化に伴う情報共有と運用手順の標準化を進め、属人化やブラックボックス化のリスクを軽減した。

クラウドネイティブ社からは自治体の特性に即した設計支援や、職員が主体的に取り組めるようなハンズオンサポートが提供され、その結果、効率的にセキュリティ対策を講じるとともに、内製化と情報共有の強化を実現した。

チャットボット導入後の業務効率について職員にアンケートを実施したところ、すべての回答者が業務改善の可能性を感じていることがわかった。この結果から、AIの導入による業務効率化に対する職員の期待が高いことが確認できた。今後美波町役場では、実際の運用を通じてこの期待に応えられるよう、継続的な改善を進めていく予定。