2025年01月30日 19:00

1月28日、上松町、大桑村、南木曽町において、木曽郡における災害時対応を想定したドローン配送お披露目フライトが実施され、報道関係者に公開された。

木曽郡は自然災害のリスクが高く、大雨や土砂災害、地震による道路寸断など、有事の際には集落が孤立する可能性が指摘されている。特に中山間地域では、地理的条件からアクセスが制限される場合が多く、緊急時の物資輸送や医療支援が大きな課題に。また、木曽郡内では、地域住民の高齢化が進む中、災害発生時の迅速な支援体制の構築や、孤立集落の発生を防ぐための新たな取り組みが求められている。

こうした状況に対応するため、ドローン技術の活用が注目されており、地域住民の利便性向上や有事の際の迅速な対応を目指し、DX技術を活用したドローンの導入が模索されている。そこで木曽郡では、災害発生時に孤立地域へ迅速に物資を届ける仕組みとしてドローンを活用した防災インフラの構築を実施。災害時に孤立集落となり得る地点に向け、災害時を想定した物資輸送の実証実験を実施した。

機体はエアロネクストが開発した物流専用ドローンAirTruckを使用。上松町では、よろまいか駐車場から台生活改善センターまでの片道約4.6km・約12分を、災害支援物資を搭載してドローン配送した。

今後も災害時対応用のドローン配送ルートの構築及び座標設定を拡大していき、ドローン配送用のインフラ整備・構築をさらに進め、災害時の迅速な対応ができる地域づくりを進めていく。