2025年01月27日 19:27

ログハウスのBESSを展開するアールシーコアは、屋外木部の再塗装において既存塗料の残留物等を除去する必要がない、画期的な技術「リオペーク(BESSオリジナル素地調整剤と独自施工技方法)」を開発した(特許出願中)。
木造建物は耐久性の観点から、屋外木部に対して塗装等定期的なメンテナンスが必要。再塗装の際には、従来の工程では既存塗料を除去するためのケレン作業やブラスト処理が不可欠だった。状況により剥離剤を使用する場合もある。ケレン作業やブラスト処理では粉塵や騒音が発生するという難点と、一定程度の費用・労力を伴う。剥離剤を使用する場合には、環境上好ましくない物質を含む場合があり、使用後の回収や廃棄処理が必要だった。
「リオペーク」はケレン作業・ブラスト処理・剥離剤使用を行わず、既存塗料を除去せずに、耐候性や耐摩耗性の高い再塗装を実現する、画期的な再塗装技術。用いるBESSオリジナル素地調整剤は、キャピタルペイント社の協力により商品化を実現した。従来の再塗装時の費用・労力軽減と、環境負荷の抑制を実現。木造建築におけるメンテナンスの手間・費用を軽減しつつ環境負荷を抑え、政府が推進する木材利用促進を後押しする。
開発の背景には、約40年にわたり、ログハウスなど木造住宅を展開してきたアールシーコア/BESSの豊富な経験とノウハウがある。同社ではBESSの木造住宅で2023年よりリオペークを導入し、再塗装の工程は、一般のケレン作業と比較すると、費用、労力ともほぼ半減した。