2025年01月16日 16:08

特別養護老人ホーム「鎌ヶ谷翔裕園 (千葉県鎌ケ谷市)」にて「aams」の導入と活用法の見直しを行い、事故リスクの低減や昼夜逆転の改善、職員負担軽減といった成果を得た。
介護業界では現在、人材不足が深刻な課題となっており、その影響で介護従事者の負担が増加、介護の質にも影響を及ぼしている。この課題に対応するため、鎌ヶ谷翔裕園ではマット型の見守り支援介護ロボット「aams」を導入。この取り組みを通じて、「aams」がどのように業務効率化や利用者の生活の質向上に貢献できるかを検証した。
「aams」の導入は1月、実際の運用開始は2月に始まった。導入直後から定期的な勉強会を実施。勉強会では「aams」を提供するバイオシルバーの協力を得て、具体的な活用事例や操作上の注意点を共有した。特に、見学先で得た知見を基に、心拍低下や呼吸注意といったアラート設定を全利用者に適用することを目指した。
「aams」を活用した結果、心拍低下の兆候をアラートで通知し、家族への報告が迅速に行えるようになった。また、睡眠データを活用して日中活動を調整した結果、昼夜逆転が改善された利用者も。さらにある利用者の転倒件数は導入前の11件から6件に減少し、事故リスクを大幅に低減。リアルタイムで心拍や呼吸数を確認できることで、急変への迅速な対応が可能となり、職員が安心して業務に取り組める環境が整った。
今後は、マニュアルの作成や職員教育のさらなる充実を図り、「aams」の活用を施設全体に広げていく。