2024年12月16日 15:47

AC Biode(エーシーバイオード)は、触媒を用いて、PVCを含む各種廃プラ、セルロース、リグニン等有機廃棄物を、約200℃で各種モノマー、水素、アルコール、一酸化炭素等を取り出すことに成功した。
有機廃棄物の発酵などによる電気、熱へのリサイクル、肥料用途、また汚泥の乾燥、発電、肥料へのリサイクル等は、既に国内外に存在している。同社は独自の手法を用いて(特許申請済)、水素、一酸化炭素、各種アルコールまで約200℃、触媒を使用し工業用水を溶媒として解重合することに成功した。触媒には貴金属を使用しておらず、触媒のリサイクルも可能。水を溶媒としている為、廃棄物の乾燥もある程度抑えることができる。今後は、スケールアップしてテストを実施し、国内または海外にて、2~3年以内の商業化を目指す。
廃プラ、有機廃棄物、下水汚泥、製紙汚泥は大きなごみ問題の1つであり、リサイクルにはコストや技術的な課題があった。
AC Biodeが掲げているのは、「化学技術により、地球の温暖化ガス削減と海洋プラスチックはじめグローバルなごみ問題解決・リサイクル率向上に貢献する」。廃プラ解重合触媒等の開発、交流電池と回路の開発、各種吸着剤開発展開等を行っている。ルクセンブルクに法人、英国ケンブリッジ市に事務所があり、欧州と日本等で事業展開。なお、化学会社、エネルギー会社、上記廃棄物を排出する企業との実証実験、スケールアップも求めている。問い合わせはこちら。