2024年12月09日 16:11

メトロウェザーは11月21日~24日に行われた「BIWAKO DRAGON INVIRTATION 2024」にて、同社の「ドップラー・ライダー」を使用したリアルタイム風況観測データ配信を同会場で行った。これまで、予測風況データ配信事例はあったが、リアルタイムでの風況観測データ配信は「世界初」。風況観測データ配信のスポーツシーンでの活用は「同社初」となる。

同社はヤンマーサンセットマリーナ内クラブハウス1階の大型ビジョンで、リアルタイム風況観測データを配信。レース参加チームからは、データ配信スタートから出艇前までの時間、「ドップラー・ライダー」の設置環境や費用、活用方法などの具体的な質問が続き、写真・動画を撮影する様子も。「予測での風況観測ではなく、リアルタイムでの風況観測データを見られることに驚いた。」といった声が聴かれた。

「ドップラー・ライダー」はLiDARの一種。大気中の微細な塵に、人体に無害な赤外線レーザーを照射し、塵の動きによってわずかに変化する光の周波数を解析して風況を高精度に測定する。

同社の「ドップラー・ライダー」は、京都大学の研究で培った大型レーダーの研究を基礎とするリモートセンシング技術と独自の信号処理技術を活用し、これまでの常識を超える世界レベルのサイズ・機能を実現。通常半径5~7kmの計測エリアを、約2倍となる半径12~13kmとしており、最大計測範囲は半径15km。他社の10分の1となる小型・軽量化とともに圧倒的な低コスト化に成功した。