2024年12月02日 12:51

ミュージアムメディア研究所は、「ゼロから始めるデジタルアーカイブ」と題した独自編集冊子を発行した。
同社は、早稲田システム開発の関連会社。ARやVR、メタバースといった新たなデジタル技術が社会的に認知を広げ、画像データの国際的な規格であるIIIFなどデジタルデータの流通促進に向けた枠組みの普及が進む昨今。こうした試みのひとつとして、ほんのひと昔前までは「博物館のデジタルアーカイブ」も先進館ならではのプロジェクトと捉えられてきたが、博物館法の改正で正式にミュージアムの事業のひとつと定められたことから、現在ではむしろ中小規模館の喫緊の課題と化すこととなった。
しかし、膨大な資料情報のデジタルデータ化・システム化からして「誰に、何を訊けばよいのか分からない」という館が少なくないのが現実。困り果てた末に、製品・サービスの導入を検討するか否かに関係なく、専門企業である同社が質問を受けるケースが増加している。そんな現状を踏まえ、実際に同社に寄せられた多数の相談をベースに、「デジタルアーカイブ事業と向き合う博物館が抱えがちな悩みとその解決法」を可視化。これから取り組む館の参考としてもらえる情報を、132ページのボリュームの独自編集冊子としてとりまとめた。本冊子は、博物館のデジタルアーカイブについて「現場で起きていること」を生の情報として届けながら、最短距離で実現したい館のための「成功のポイント」をまとめたものとなる。
発行日は11月30日。