2024年11月28日 16:19

資源循環システムズが参画・運営するiCEP PLASTICSリサイクルトータルコーディネートサービスにて、農薬ボトル等を再生材料としてプランターを製作した。

iCEP PLASTICSは、大栄環境・資源循環システムズ・八木熊・ユニアデックスの4社により、動静脈企業が一体となった廃プラスチックのリサイクルトータルコーディネートサービスを提供。本件は農薬ボトルを製造している大日本印刷とiCEP PLASTICSの協働により取組みが実現した。

これまで、使用済みの農薬ボトルは有害物質の懸念により焼却処理されることが多く、リサイクルへの取組みが進んでいなかった。今回、農薬ボトルから再生材料を製造し、プランターを成形するにあたり、成形性と安全性を検証するため、洗浄水の排水検査、物性測定、規制含有化学物質分析、溶出試験を実施。企画決定から2カ月という短期間で、造粒・検査・成形までのプロセスを迅速に対応した。検査の結果、再生材料は成形性に優れ、各種検査結果からは有害物質は検出されず、製品に利用できる可能性があることを確認できた。

今後は農薬ボトルの広範な回収ルートの構築を目指し各所と連携を進めていく予定。また、あらゆる農業系廃プラスチックから多様な製品の成形加工に対応し、農業から農業へのサーキュラーループの構築を目指す。