2024年11月28日 15:55

コクヨは、11月20日、住友化学と共同でケミカルリサイクルをテーマにしたワークショップの第4回目を実施。プロトタイプ品の水槽バケツを参加者に公開した。
両社は社内外との共創に積極的に取り組んできたことをきっかけに、2023年10月より共創プロジェクトを進めてきた。プロジェクトでは、住友化学の持つケミカルリサイクルの技術力を生かしつつ、「循環型社会への貢献」の糸口となる取り組みを模索。
そこで着目したのが、コロナ禍を経て役目を終え、大量に余ってしまった飛沫防止用のアクリルパネルだった。さらに意識したのは「循環型社会への貢献」。生産・流通・消費・廃棄までの一連のサイクルにおいて、資源を効率的に利用・リサイクルする循環型社会の実現は、自社だけでなくパートナー企業や消費者などとの協働が不可欠。そこで、コクヨと住友化学は、共同でワークショップを実施。プロジェクトの途中ではプロトタイプ品の主要な利用者となる小学生も参画し、両社の持つ技術・ノウハウを生かしたプロトタイプ品の完成にまで至った。
この水槽バケツには、アクリルパネルをケミカルリサイクルする住友化学の技術力と、コクヨが培ったモノづくりのノウハウなどが結集している。水槽バケツはプロトタイプ品であり、製品化までの課題も残るが、コクヨと住友化学という異なる分野で事業を展開する企業の共創事例の一つとして、前向きな成果となった。