2024年11月20日 16:25

日本パッケージデザイン協会(JPDA)は、第三回となる学生パッケージデザインアワード「日本パッケージデザイン学生賞2024」の最終審査を、11月8日に実施。30点の入賞作品を決定した。

日本パッケージデザイン学生賞とは、パッケージデザインの新しい魅力と価値を学生と共に発掘・伝播していくことを目的にしており、毎年開催される。第三回となる本年は、「かわる」をテーマとしたオリジナリティのあるパッケージデザインのアイデアを2カ月間募集。全国の大学・専門学校から744点の応募があった。審査の結果、大賞には、専門学校日本デザイナー学院3年生の伊東 未夢さんの作品「あ~んニマル」が選出された。

本作品は、開封することで環境が「かわる」お手拭きのパッケージ。主に飲食店で提供されるお手拭きだが、「感染症対策として使用後は袋に戻して欲しい」という、飲食店で働く人々の声がある。また、使用済みのお手拭きが机に広がり散らかる様子が、食事をとる環境の中で美しくないという問題も。

開封することで動物の顔が完成するデザインは、人のもつ「可愛い動物に餌をやりたくなる」という行動心理を利用して、使用済みのお手拭きを袋に戻すことを促す。これにより感染症のリスク軽減につながり、机の上を可愛く美しく保つ。更に従業員の片付けの手間を軽減する効果が期待できる 。また、料理が運ばれてくるまでの待ち時間には、子どもの遊び道具として機能する。

入賞作品のリストはこちら