2024年11月20日 16:00

マクセルは、新たな後付け型建設車両向けガラス反射型ディスプレイ(後付け型建設車両向けBM-Display)を開発。清水建設との実証実験により、工事現場でのDXを活用した安全対策の効果を確認した。

工事現場では多種多様な車両が日替わりで出入りしており、安全対策としてのハザードマップの周知徹底方法が模索されていた。現状では紙や電子データで記載された警告情報を工事車両ドライバー自身の記憶や、設置された標識などに頼っているため、漫然運転による見落としなど事故につながるリスクの低減が要望されていた。

今年7月より、マクセルは清水建設と共同で、後付け型建設車両向けBM-Displayを用いてハザードマップをDX化。ドライバーの記憶や標識に頼らずに必要な場所でドライバーに警告情報を表示するシステムを開発し、実証実験を行った。今回の実証実験は、トンネル工事現場で後付け型建設車両向けBM-Displayをダンプトラックに搭載。ドライバーの記憶に頼らずに警告情報がフロントガラスに適時表示され、気づきを与えるとともに、少ない視点移動で確認できることで安全性向上が確認された。

後付け型建設車両向けBM-Displayの搭載により、高齢者および新人ドライバーの運転作業中の安全性を向上させることで、労働力の確保が期待できるため、早期に製品化を進める。また、バス、電車、除雪作業車などにも展開し、商用車全体の安全性向上、雇用確保をめざす。