2024年11月12日 15:05

Spiral.AIとヤマトHDは、多言語に対応した生成AIキャラクターを活用し、訪日観光客の快適な旅行の実現と施設スタッフの業務負荷軽減を検証する実証実験を羽田空港で開始する。

Spiral.AIは、コミュニケーション領域で、遊び心を大切にしたAIプロダクトを開発。「楽しさ」と「ワクワク感」を提供できるサービス開発を進めている。一方、ヤマトHDは、グローバル・ブレインと共同で運用している「KURONEKO Innovation Fund(KIF)」を通じ、2023年9月にSpiral.AIに出資を実行した。

昨今、日本における観光需要は増加している一方、交通機関や観光の案内表記、店舗での接客は日本語が中心となっている。訪日観光客の多くは日本語が理解できず「言語の壁」を感じることで、観光体験の満足度低下につながっている。また、空港内の施設や観光スポットなどでは、受付や案内を多言語で対応する必要があることから、スタッフの業務負荷が重くなるなどの問題が生じている。

今回の実証実験では、英語や中国語など多言語に対応した生成AI技術を用いた独自の対話が可能なキャラクター「ケンゾウ」が表示されるサイネージを活用。羽田空港の施設案内や鉄道の利用案内、宅急便の発送・手荷物の一時預かりサービスの案内などを通じて、快適な観光体験を提供する。また、生成AIキャラクターの活用が与えるマーケティング指標への効果測定も行う。実証期間は11月12日~12月8日。