2024年10月17日 19:00

ミッケル化学は、床面の清掃・維持管理に使用される「床用樹脂ワックス」および「強力剥離剤」について、環境に有害な有機フッ素化合物(PFAS)を含まない製品の開発に成功した。強力剝離剤「ハイパーリムーバーネオ」、床用樹脂ワックス「アドバンス」など「PFASフリー製品」を発表、順次発売を開始する。
PFASは、その優れた性能により、医療、電子、半導体、自動車、建築、繊維などの産業分野をはじめ、消火剤、撥水スプレー、殺虫剤など、幅広い用途で使用されている。現在、約1万種類以上のPFASが存在するとされている。
しかし、その生分解性や光分解性が低く、自然環境に残留しやすいこと、生体内に蓄積することが問題視されてきた。一部のPFASは、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)に基づき、世界的に使用が規制されており、日本国内においても問題視され、徐々に関心が高まっている。
同社は「人と環境に優しい製品」の開発に取り組んできた。これまで、持続可能なパーム油原料の使用(RSPO認証)、リサイクル食用油の使用(エコマーク認証)、生分解性の高い製品などを開発。このたびの剝離剤「ハイパーリムーバーネオ」に続き、12月には床用ワックス「アドバンス」の発売を発表。今後も環境に配慮した製品の研究開発を継続し、PFASを使用しない製品ラインナップを拡充し、持続可能な未来に貢献していく。