2024年10月15日 15:58

東京国立博物館、国立文化財機構文化財活用センターとTOPPANは、「アンコール遺跡バイヨン寺院 尊顔の記憶」を、「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」にて再上演する。

本VR作品は、世界遺産「バイヨン寺院」をテーマとしたVR作品。クメール王朝の最盛期12世紀後半に建造された都城「アンコール・トム」の中心に位置する「バイヨン寺院」をテーマに、この巨大な文化遺産を後世へと守り伝えるべく製作した。

約20年前、ドローンも無くIoT機器もまだ限られていた時代に、当時の研究者たちが、気球にセンサーを吊り下げ上空から計測するなど、巨大な遺産を計測するための仕組みを開発して挑んだ。100万㎥におよぶ石造遺跡や、その石塔の4面に彫られた慈愛に満ちた「尊顔」をバーチャルリアリティ技術で再現した本VR作品は、デジタルアーカイブの先駆けと言える。

今回、製作から約20年を経ても色褪せることのないデジタルアーカイブの成果として本VR作品をリバイバル上演。文化財をデジタルデータとして保存し継承することの意義について、理解を深める機会を提供する。ミュージアムシアター前ではデジタルアーカイブの活動を紹介。また上演終了後、高精細なデータを活用して「尊顔」を実物大でスクリーンに投影する、記念撮影タイムを実施する。上演は10月16日~12月22日。詳しくはこちら