2024年09月30日 12:53

PREVENTは、いわき市医師会、日本ベーリンガーインゲルハイムと共同し、心不全リスク保有者へ定期的な心機能検査を促進するための「いわき心不全発見プロジェクト」を実施した。同プロジェクトは、いわき市医師会が多職種を巻き込み心不全対策に取り組んでいる「いわき市心不全対策ワーキンググループ」から生まれたプロジェクト。
高齢化社会の到来によって日本全国に心不全パンデミックと呼ばれる状態が起きると言われている。いわき市では心不全による入院患者が今後20年で倍増すると予測されており、現状の約50人/日の入院から2040年には約100人/日の入院が見込まれている。また、心不全の早期発見に有用とされているNT-proBNPによる検査数は全国平均を下回っている状況であったため、早期検査を促進させるため2023年7月より、同プロジェクトを開始した。
本取り組みでは、いわき市医師会加入の医療機関に心不全ステージB患者の定期的な心機能検査の必要性を周知。医師が必要と判断した場合、患者に各種心機能検査を実施する。またいわき市の協力の下、心不全ステージB患者に関する基礎集計、各種検査の実施状況評価を実施した。
その結果、心不全ステージB患者のうち85.8%が直近1年間心機能検査を実施していないことが明らかとなった。また4カ月の事業評価期間で、BNP検査、NT-proBNP検査において実施率の増加が認められた。詳しくはこちら。