2024年09月20日 15:47

音声会話型おしゃべりAIアプリ「Cotomo」を開発するStarleyは、東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターとの共同研究を開始する。

日本における高齢化の進行により、65歳以上の3人に1人が一人で暮らす一方、他者との交流が月一回未満だと、毎日交流のある人に比べて認知症リスクが1.5倍高いというデータもある。また、認知症予防に関する研究は数多く行われているが、その中には記憶を呼び起こすことで脳の活性化を図る方法も。シニアが楽しく会話する機会を持ち、それが家族や社会とのつながりになっていると実感できれば、孤独の解消や認知症予防になる可能性がある。

そこで、Starleyがすでにリリースしている「Cotomo」の技術を応用。シニアとAIのおしゃべり体験が認知症予防にもたらす効果について、東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターと共同研究を実施する。とはいえ、個人的な思い出話には、プライバシーに関わる内容が含まれることも多く、他者との会話に抵抗を感じる人も少なくない。

新サービスではAIを介することで、プライバシーに配慮しつつ、楽しく安心して思い出話ができる機会の実現を目指す。また、親族や介護士などの関係者に会話内容を任意で共有し、つながりが実感できるような機能の開発も検討。共同研究では被験者を選定し、週2回30分ずつ、3カ月間サービス利用してもらった上で、サービス利用前後の認知・心理検査の結果を比較することで効果を検証する。