2024年07月03日 16:38

大阪シーリング印刷は、環境配慮型製品「水貼りサーマルテープ」の開発に成功した。本製品は、ラベルの接着面に水をつけて貼り付けるサーマルテープラベルで、接着剤は環境負荷の小さいアクリル樹脂不使用の糊を使用した環境配慮型製品。
2022年の日本国内の消費者向け電子商取引市場規模は、22.7兆円と拡大。また、同年の日本国内の企業間電子商取引市場規模は420.2兆円(前年372.7兆円、前々年334.9兆円、前年比12.8%増)と増加傾向にあり、商取引の電子化が引き続き進展している。このEC利用の定着動向に比例して、配送伝票など物流分野の粘着ラベルも伸長傾向で安定している。2023年のラベル出荷額は前年比1.1%増の917億円と予測。今後さらに需要が堅調に推移することが見込まれることから、環境に配慮した製品の開発に着手した。
本製品はサーマル紙なので印字可能な封緘テープとしても活用できる。また、商品ごとに合わせて外箱に印刷している表記を本製品に印字し、無地箱に貼ることで資材が共通化されコスト削減にもなる。剥離紙不使用により、廃棄物がなく環境配慮、巻き量が増えて作業時の交換頻度が減り、輸送と保管スペースの節減につながり作業効率改善というメリットがある。
表面コーティングに離型剤シリコーンを塗工しておらず印刷だけでなく筆記も可能。段ボール封緘用の包装機が今秋に完成予定で、貼り機と本製品のセット販売に向けて生産体制の確立を進めていく。