2024年04月22日 15:42

マップボックスは、雨・風等のリアルタイムの気象データを配信する新サービス「Mapbox Weather Service」(MWS)のベータ版を発表した。
デジタル地図上に、雨雲や風向きといった気象情報を、リアルタイムあるいは数分後~数日後の予報として視覚的に再現できるツールには、雨雲レーダーの機能を持つサービスやモバイルアプリがある。こうした機能は通常、気象庁や民間の気象会社が生成した気象データを利用するが、そのデータはGRIB2と呼ばれる特殊な形式で構成されている。そのままでは地図表示できないため、専門知識を持った技術者による解析とデータ変換が必要になる。また気象データは絶え間なく更新されるため、GRIB2形式のデータの変換にも膨大な手間とランニングコストがかかる。
MWSでは、これまで地図上に表現するために解析とデータ変換が必要だった気象データを、直接Mapbox上で視覚的に表示することが可能。そのため、自社のサービスやプラットフォーム上で、デジタル地図に即座にリアルタイムの気象情報を表示することができる。
またMWSの大きな特徴として、Mapboxの柔軟なカスタマイズ性により可能となる、自由なカラーリングと美しく軽快なビジュアルエフェクトが挙げられる。これによって、色を自在に組み合わせたオリジナリティのあるデザインや、雨雲や低気圧の接近を臨場感をもったアニメーションで表現することが可能になる。