2024年02月13日 12:58

ダイモンは、月面探査技術を活用し、それを地上での課題解決に向けて応用した新型の「天井裏点検ロボット」の開発に着手した。
ダイモンは、2012年に創業したロボット・宇宙技術開発ベンチャー。同社が開発する月面探査車YAOKI(ヤオキ)は、双輪式で重量が0.5kg(従来比1/10)、大きさが15x15x10cm(従来比1/50)と超軽量小型。また、カメラの映像を頼りに地球から遠隔操作する。車輪は球形で車体を覆い、上下対象で、全体的にラグビーボールのような楕円形なため、転んでも倒れても走行可能で、その特徴から「七転び八起き」に由来して「YAOKI」と命名している。
東京都の都市部では、1960年代から始まった高度経済成長期に今のビルの大半が建設された。現在これらのビルは老朽化が進み、修理・補修にまず点検が必要な状態だ。しかし、天井裏など人が入れない場所の点検が困難という課題がある。そこで、同社の月面探査車の開発で培った技術を活用し、ビルの天井裏点検に適した超軽量小型ロボットを開発する。超軽量・小型で転んでも走行可能な月面探査車YAOKIの強みを活かし、天井裏点検ロボットとして改良することで、複雑な天井裏や配管設備を安全かつ効率的に点検する。また、同事業において、同社は東京都中小企業振興公社の助成事業「令和5年度TOKYO地域資源等を活用したイノベーション創出事業」に採択された。
「天井裏点検ロボット」開発完了は2024年内を予定。