2014年10月29日 18:39

エチオピア最大の民族であるオロモ族が、政府に批判的だという理由だけで、当局から過酷な弾圧を受けている。アムネスティ・インターナショナルは、発行した報告書で、オロミア州で進行する弾圧の実態を告発した。そこで明らかにされたのは、恣意的な逮捕、起訴なき長期拘束、強制失踪、度重なる拷問、違法な殺害などの人権侵害だ。国内外の人権機関による介入が急務であり、人権侵害の疑いに対する独立した調査が必要である。
2011年からの4年間で少なくとも5000人のオロモ族が、反体制的だという理由で逮捕されてきた。さまざまな職業の人が、政府不支持だという疑いだけで日常的に逮捕されている。
今年4月と5月に、一連の抗議活動中に治安部隊が実弾を発砲し、平和的な抗議参加者や見物人、数百人を殴打するという弾圧があった。この弾圧で数十人が死亡し数千人が逮捕された。