2023年11月16日 15:00

ホシザキは、液体急速凍結機を初めて開発し、12月18日より2機種「HLF-2A」「HLF-3A」を販売会社を通じて発売する。
ホシザキでは食品を冷風で凍結する「ブラストチラー&ショックフリーザー」を既に販売しているが、-35℃のエタノール液体で凍結させる「液体急速凍結機」を新たに開発した。液体は気体より熱伝導率が高いため、より早く食品を凍結できる。緩慢凍結時に生成される氷結晶(ひょうけっしょう)の最大化を急速凍結で防ぐことで、食品の細胞の破壊を抑制し、解凍時のうまみ成分(ドリップ)流出を抑え、品質、食感、鮮度を保つ。
これにより、こんにゃくなど水分が多く冷凍に不向きとされてきた食品や、肉や魚など冷凍状態での品質低下が懸念されていた食品など、凍結できる食品の幅が広がる。食の業態を問わず、様々な用途に活用でき、多様な中食の提供や、食品の有効活用による食品ロス削減効果が期待できる。そのほか、飲食店などでは、事前調理と短い凍結時間で稼働効率を高められ、人的資源を有効に活用できる。たとえば、高い調理技術を持つスタッフが加工・調理した食品を急速凍結で準備し、アルバイトなどのスタッフが簡単な最終調理をするだけで提供できるようになる「HLF-2A」(外形寸法:幅500×奥行610×高さ980mm、処理能力:2㎏/時間)、「HLF-3A」(外形寸法:幅500×奥行610×高さ980mm、処理能力:3㎏/時間)
価格は各オープン。