2023年05月08日 15:57

サニックスは、今期より、使用済みのプラスチックをプラスチック製品の原料として再利用する「マテリアルリサイクル」への取り組みを本格始動する。
同社は1975年創業。「次世代へ快適な環境を」を企業理念とし、環境とエネルギーに関する事業に取り組んでいいる。同社の「サニックス長期ビジョン2030」(2021年5月24日発表)で掲げる目標のひとつに、「廃プラスチック用途の多様化」がある。現在同社では、全国15の資源開発工場で、製造工場などから排出される廃プラスチックを回収、加工、燃料化し、サニックスエナジー苫小牧発電所にて、発電用燃料として使用するサーマルリサイクル(熱回収)を20年以上行っている。加えて今回、マテリアルリサイクルを展開する。
廃プラスチックの選別工程で、プラスチック原料に適しているものを分別、協力企業と協働で加工し、プラスチック原料化、さらにはその原料からパレットやハンガー、バッグなどの再生製品としてリサイクルを進めていく。今年度以降、マテリアルリサイクル用の設備を導入し、本格参入。また、将来的には、自社でプラスチック原料化を行い、再生製品をつくるまでのシステムを構築していくことも視野に入れている。これにより、CO2削減や資源を最大限に有効活用するなど、環境負荷の低減を意識した顧客からの要望にも、より柔軟に対応することが可能となる。同社は、今後も脱炭素社会ならびに資源循環型社会の実現に貢献していく。
サニックス長期ビジョン2030(PDF)