2022年07月14日 15:38

キャンサーネットジャパンは、このたび、薬剤師向け慢性骨髄性白血病(CML)治療環境向上プロジェクトをスタート。特にアドヒアランス(患者が治療方針の決定に賛同し積極的に治療を受けること)支援を目的に、薬剤師を対象とした無料で視聴できる特設動画サイトを作成した。

10数年前まで治療が困難だったCMLは、今や ABLチロシンキナーゼ阻害剤 (TKI) を継続的に服薬することで、CMLで死亡することはほぼ無いとまで言われるようになった。しかし、非常に高価なTKIを生涯服用しけなければならないCML患者は、医療費の軽減目的や副作用の苦しみから自己判断で減薬したり中止したりするケースが散見される。

CML患者にとって主治医の次に身近な医療者は、TKIを渡す薬剤師。TKIは内服薬であり、その服薬アドヒアランスが治療のカギを握るため、CML患者にとって薬剤師は大変重要な存在となる。

今回作成した動画を視聴できるのは、薬剤師(および医療者)のみ。血液内科医によるCMLの解説動画(5本)、薬剤師からのメッセージ動画(2本)が掲載され、視聴前後にそれぞれ簡単なアンケートへの回答を依頼する。本プロジェクトに参加した人で希望者には修了証を渡し、修了者の希望により、修了者在局の薬局名を一般の人も見られる特設サイトのトップページで公開。CML患者が安心して通うことができる薬局として周知される。