2022年04月26日 16:01

凸版印刷はMONET Technologiesと共同で、株式会社「時之栖(ときのすみか)」の協力のもと、移動車中でのメタバース観光事前体験を行う実証実験を、3月4日より実施した。

本実証実験は、MONETが開発したマルチタスク車両で、観光施設「時之栖」まで移動する車中で、施設内を事前体験。それにより、観光者の行動変容を促すことができるかを検証するとともに、その満足度を測定した。具体的には、Epic Gamesのバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のメタバース空間に「フォートナイト クリエイティブ」によって「時之栖」を登場させる。ついで、遠隔地から「リモート接客システム」で繋いだアバターガイドのナビゲートのもと、乗客が携帯ゲーム機を操作。「時之栖」がどのような場所なのかを、メタバース上で事前に体験した。

本実証実験の結果、体験前と比べて、事前の認知が低く、行く予定ではなかったスポットへの訪問が増加。また、体験者の7割以上が、事前体験の満足度を10点満点中7点以上と回答し、全体の満足度平均は7.3点だった。さらに、アンケート結果より、満足度を構成する要因は、メタバース上での観光施設の事前案内が最も高いことがわかった。

凸版印刷は今回の検証を受け、移動を伴うあらゆるシーンにおいて、移動の高付加価値化に向けた「新しい体験」を設計・提供していく。凸版印刷は、メタバースCXプロデュース事業を2023年度までに関連サービス含め10億円の売上を目指す。