2022年04月05日 20:03

日本野鳥の会と日本製紙は、4月5日より「こんばんはシマフクロウ」を、希望者全員に無料でプレゼントする。これは、北海道に生息する絶滅危惧種シマフクロウの現状や保護活動について紹介する小冊子。
シマフクロウは、北海道にすむ世界最大級のフクロウの仲間だが、森林伐採などの影響により個体数を減らしており、現在では約160羽70つがい程が生息するのみとなっている。環境省レッドリストでは絶滅のおそれが極めて高い「絶滅危惧IA類」に指定されており、環境省を中心に保護活動が行なわれている。同会でも2004年からシマフクロウ保護事業を開始し、生息地の保全や繁殖環境の整備などの活動を実施してきた。
この小冊子は、シマフクロウ保護で協力関係にある日本製紙と共同で制作したもの。「シマフクロウがどんな鳥なのか」という、生態などの基礎知識や、減少してしまった原因を解説。また、シマフクロウを守るための保護活動などを豊富なイラストと写真とともに紹介した。さらに、近年では企業との連携で保護活動が進んでおり、その協力関係についても記載している。
シマフクロウが置かれている現状を知ってもらい、さらにシマフクロウが将来にわたって生きていけるよう、あたたかく見守る気持ちを広めていくことを目指した。申込方法は、インターネット・郵便・FAXにて。詳しくは日本野鳥の会HPへ。