2022年02月18日 12:00

武田薬品工業では、このたび同社の京都薬用植物園が、都市緑化機構による「第10回みどりの社会貢献賞」を受賞したことを明らかにした。同賞は、企業により良好に管理され、市民開放等による地域貢献や生物多様性保全等の環境活動で顕著な功績が認められるなど、全国の範となる緑地について表彰するもの。「地域社会への貢献」「環境改善への貢献」「先導性・広域性」の3つの審査基準に基づき評価される。
京都薬用植物園が生物多様性保全に取組み、自然共生社会の実現に寄与していることや、薬用植物および絶滅危惧種の保全等を通して地域社会に貢献していることが評価され、受賞に至った。表彰式は、都市緑化機構が主催する第39回全国都市緑化北海道フェア内の、全国都市緑化祭にて執り行われる予定。
京都市左京区に位置する武田薬品工業京都薬用植物園は、9万4000平方メートルの敷地の中に、約3200種の植物を保有している。このうち約2000種が薬用植物で、約240種が環境省版レッドリストにランクされている絶滅危惧種。
同園では、2000年頃から生物多様性保全に関する取組みを強化してきた。日本植物園協会が2006年に開始した植物多様性保全拠点園ネットワーク事業に参画し、「薬用植物の保全拠点園」として、保全、収集・保存、普及・啓発に努めている。また、希少な薬用植物の保護・保全の観点から一般公開はしておらず、見学は完全予約制にて受け入れている。詳しくはこちら。