2021年01月06日 12:58

六甲山観光は、同社が六甲山上で運営する「自然体感展望台 六甲枝垂(しだ)れ」において、1月20日、「氷の切り出し」を行う。

「自然体感展望台 六甲枝垂れ」では、六甲山の四季折々の自然を体感できる様々な試みを実施している。「氷の切り出し」もそのひとつで、夏に実施する「冷風体験」に必要な天然の氷を、冬の間に採取するための行事だ。「氷の切り出し」では、「氷棚」にできた天然の氷を切り出し、その氷を夏まで貯蔵するため、「氷室」に運び入れる。この自然循環システムは、かつて六甲山で行われていた「氷の切り出し」をヒントに考え出された。この機会に、六甲山の冬の魅力や歴史を再認識してもらうとともに、自然と調和した展望台の様々な工夫を知ってもらう。2020年は暖冬の影響で氷ができず、初めて開催中止となったが、今年は12月の冷え込みの影響で順調に氷が固まっており、2年ぶりに開催できる見込みだ。

六甲山では、山上に造った溜め池に厚く張った天然の氷を、冬の間に採取して氷室に貯蔵し、春から夏にかけてその氷を麓まで運び、神戸や大阪の市街地で売っていた歴史がある。冷蔵庫ができるまで、氷は大変貴重だった。氷を運んでいた道は「アイスロード」という名称で、現在もハイキング道として残っている。

入場料は大人310円、小人210円。「氷の切り出し」日時は、1月20日10時~。所在地は、神戸市灘区六甲山町五介山1877-9(六甲ガーデンテラスエリア内)。

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