2025年04月28日 19:22

ナナメの会は、3月より「斜めの家」の一般向け宿泊体験の受付を開始した。
新宿に半世紀以上にわたり威容を誇る「軍艦マンション」。その設計で広く知られる建築家・渡邊洋治さん(1923-1983)。彼が出身地である新潟県上越市で設計した「斜めの家」(1976年竣工)は、彼の遺作であり、建築専門家や一部のファンの間でその存在が知られてきた。「斜めの家」は、ほぼ設計当初の姿を保っており、2013年頃より所有者の好意により地元有志による見学会が時折開催されてきた。
渡邊洋治さん生誕100周年となる2023年に、継続的な保存と活用を目指し、地元有志「ナナメの会」がクラウドファンディングを実施。設備修繕が行われ、2025年3月より一般向けの宿泊体験の受付を開始した。「泊まって学べる名住宅」をコンセプトに、「斜めの家」の設計図一式や、クラウドファンディング時に作成した渡邊洋治さんの設計図集、額入りA1パースなどの関連資料を常設している。
一般宿泊の開始を記念して、ナナメの会会員およびメディア関係者を対象に、「斜めの家」ガイド付き内覧会(無料)を開催。建築文化や保存活動に関心のある人に参加してもらう。
日程は5月11日13時〜15時半、28日13時〜15時半。会場は「斜めの家」新潟県上越市大豆2-2−18。参加方法は事前予約制。