2025年04月28日 12:24

リロバケーションズは、脱炭素の取り組みの一環として、「Fry to Fly Project」へ参画する。これは航空機の燃料に家庭や店舗の使用済み食用油(廃食用油)を原料としたSAF(持続可能な航空燃料)を使用するプロジェクト。

同社は全国で40施設以上のリゾートホテル・旅館を展開しており、その9割以上の施設にて利用者へ食事を提供している。日々の厨房業務からは一定量の廃食用油が発生しており、これまでは産業廃棄物として処理していたこれらの油を、本プロジェクトを通じて新たな資源として活用することが可能となる。

特に、同社施設では朝食・夕食といった二部制の食事提供が主であり、調理油の使用量が安定的であることから、継続的かつ効率的な廃油回収が可能。今後は、施設ごとの保管体制や衛生管理の整備を進めたうえで、5月下旬(予定)より廃食用油の提供を開始する。

同社はこれまでもCO2削減の取り組みとして、節水装置やヒートポンプ給湯器の導入、温泉熱の有効活用、ウォーターサーバーの設置によるペットボトル削減などを進めてきた。加えて、同社は遊休資産の再活用を通じて地域資源を価値ある施設として再生していくことを理念として掲げている。今回の取り組みもまた、「使い終えたものを新たな価値へと循環させる」という点において、同社の事業姿勢と深く共鳴するものであると考える。