2025年04月25日 16:17

鳥類学者・川上和人さんによる、大人気エッセイシリーズの最新刊「鳥類学者の半分は、鳥類学ではできてない」が5月14日、新潮社より刊行される。
本作は、「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」(2017年)、「鳥類学は、あなたのお役に立てますか?」(2021年)に続く、川上和人さんによる鳥類学エッセイシリーズの第3弾。第1弾の「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」は、発売以来話題を呼び、20回の重版を重ねるベストセラーに。刊行から8年を経た今も売れ続けている。
本シリーズでは、小笠原諸島に飛来する海鳥を研究対象とする川上さんが、鳥たちと格闘する日々を軽妙な筆致で綴る。華々しい研究成果の裏で七転八起する研究者のリアルな裏側が知れること、そして川上さんのサービス精神あふれる「ボケ倒し」文体が人気の理由。
今作では、川上さんがフィールドで試行錯誤する研究の様子に加え、学会運営やラジオ出演といった研究以外のお仕事の舞台裏も、「川上節」全開でユーモラスに描かれる。文章とおしゃべりに乗せて学問を普及するのも、研究者の大切な役割――まさに、「鳥類学者の半分は、鳥類学ではできてない」。
もちろん本業の研究についても、論文や報道発表では伝わらない完成までのプロセスや、そこに潜む楽しさをたっぷり紹介。単に笑って楽しめる爆笑エッセイというだけではなく、野生動物研究に関心のある読者や、研究者を志す学生にもオススメの「笑って学べる」一冊になっている。定価1870円(税込)。