2025年04月25日 16:09

ソニー損保では、「マンホール」と「管きょ」の異常数を都道府県別で集計した「都道府県別 マンホール・管きょ 異常数マップ」を公開した。

国土交通省が公開している最新の道路の陥没発生件数によると、2020年度は9124件、2021年度は9967件、そして2022年度は1万548件と、陥没発生件数が年々増加。道路陥没の原因の1つとして、「老朽化や異常のある下水道管」が挙げられる。

国土交通省の調査によると、2022年度に発生した道路陥没1万548件のうち、約13%が下水道設備に起因。また、同省が公開する同年度のマンホールと管きょの点検結果からは、点検箇所の約1割に異常が確認されている。別の原因として「地震による液状化現象」も挙げられており、液状化によって地盤の支持力が低下し、道路が沈下したり、陥没したりするリスクが高まる。

2023年度のマンホールと管きょの点検結果の異常数をランキング化すると、「マンホール異常数 TOP10」では1位東京都(417件)、2位長野県(150件)、3位新潟県(147件)。東京都の異常数が際立っており、これは下水道網の規模が非常に大きいことや、地盤沈下の影響等が考えられる。

一方、「管きょ異常km TOP10」についてみると、1位新潟県(15.5km)、2位熊本県(7.2km)、3位鹿児島県(6.9km)。1位の新潟県はマンホール異常数でも3位となっており、背景には地盤の特性やインフラの老朽化・耐震化の課題等があると考えられる。